あけの会の皆様、お元気ですか?
弥生三月の風が吹くころとなりました。
弥生という意味は、
「草木がいよいよ生い茂る月」という意味の、
「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月(づき)」が詰まって
「やよい」になったといわれています。
春の訪れを感じさせる語感で、何ともめでたい、
そして柔らかいニュアンスの言葉ですよね。
さて、この三月は、
いままでやってきたことが終了したり、
新しく始める準備をしていくなど、
ひとつの終わりと始まりが交差する、
衣替えの時期でもあります。
我が家の方も、
京都で大学生だった息子が卒業して、
今年から戻ってきたり、
もう一人の息子の方も引っ越ししたりと、
なにかと「お母さん業」で動いています。
でもこうして、動かせてくれること、
大きくなっても何かと心配をかけてくれること(笑)、
これもありがたいことなのかもね、
と、このバタバタ感もまた嬉しいです。
今年は御代替わりの大切な年でもあるので、
きっと多くの皆様も感じられているかもしれませんが、
いつもにもまして、意識しながら、
時を過ごしておられるのではないかと思います。
過日、宮中茶会にて、陛下が感謝の御言葉を
述べられましたが、その中の御言葉の一つ、
自然災害のことに触れられた場面で、
「予想せぬ困難に直面した時代」でもあった平成で、
「被災の地で多くの悲しみに遭遇しながらも、
健気(けなげ)に耐え抜いてきた人々、
そして被災地の哀しみを我が事とし、
様々な形で寄り添い続けてきた全国の人々の姿は
、
私の在位中の忘れ難い記憶の一つです」
とおっしゃったときの、
「寄り添う」という言葉
その言葉の重みが、ずしりと胸の奥に響いたまま、
今でもこだましています。
私自身も、これから生きていく中で、
きちんと「寄り添う」ことの出来る、
心と行い、言葉をもって、
一つひとつ精進していけますように、
との想いを新たに致しました。
さて、4月には、21日(日)に枚岡神社にて、
あけの会の春の集いがございます。
https://www.akenoutagagaku.com/spring2019/
第二部の講演会とお食事会は、
一般参加の方も可能ですので、
ぜひ、いらっしゃってくださいね。
講演内容は、「縄文から継承される文化的遺伝子」
という内容で、
一万年にもわたり続いていた縄文文化の精神性が、
今の時代にどう受け継がれ、
その意識がこれからの時代に、
どのように大切になってくるか、
などをお伝え出来たらと思っています。
どうぞ宜しくお願い致します。
最後になりましたが、
今月も、舞楽をひとつ御紹介させていただきますね。
今月の舞楽曲は、
即位の礼の時にも演奏される、
「太平楽」という雅楽です。
「太平(泰平)」とは、
世の中が良く収まって平和な様子、
を指す言葉です。
天下泰平という言葉もあるように、
平和と安寧を願って奉じられるこの曲は、
まさしく即位の礼に相応しい曲ともいえますね。
この曲の起源はなんと二千年以上も前。
そんな古き舞のかたちをそのままに、
現代にいたるまで継承していることに、
感動と驚きを覚えます。
雅楽の音色は、重厚で雅な音が特徴的ですが、
それだけではなく、通常耳では聴き取れていない非可聴領域の中にも、
DNAを活性化させる周波数が、含まれているといいます。
ぜひ、耳で聞いて、眼で楽しんで、心で味わってください。
(天理大学雅楽部様の演奏と舞です。素晴らしいですね)
今月も、楽しく参りましょう。
尚、舞や奉納、和心の学びを、
あけの会を通して御一緒にやってみたいなぁ、
と考えられている方は、いつでもご入会可能ですので、
お待ちしております。
https://www.akenoutagagaku.com/nyukai/
どうぞ、皆様お元気でお過ごしくださいませ。
はせくらみゆき