あけの会の皆様、こんにちは。
お元気ですか?
梅雨の合間の晴れ間が、
ことのほか嬉しい季節となりましたね。
雨が上がる度に、ドキッとするほど、
濃くなる緑の力に感動しつつ、
このメールを書いています。
実は昨日まで、福岡個展でした。
今週からは東京です。
なにかとバタバタしていますが、
元気に過ごしています。
たぶん、先週訪れた、
伊勢のエネルギーが残っているのでしょうか?
あけの会の仲間と研修で訪れたのですが、
今回訪れた伊勢は、いつもにもまして
さらにパワフルなエネルギーを感じました。
これからますます、
我という我の力だけではなく、
大いなる意思と共に、
それぞれが我という個を生かしていく、
そんな時代が始まっていくのだなぁという想いを、
新にたしました。
今回、内宮内にございます、
伊勢神宮の氏神様である、
宇治神社にて、
あけのうたの奉納をさせていただいたのですが、
神々が、
人の中に入って共に立ち働こうとしている
ことを思いました。
ちゃんと、大いなる御心が
内に入って働いてくれるような、
調った心、
調った身体、
調った行動をとりながら、
精進していきたいものですね。
さて、今月の雅楽ですが、
黄鐘調の越天楽をお届けします。
よく聞く平調の雅楽と違って、
少し音程が高いと思いませんか?
そうなんです♪
これが日本人の感性の素晴らしいところで、
季節によって、調が変わっていくんですね。
決して、ヴィバルディーの「四季」に
負けてはいないんです(笑)。
私たちの祖先は、春夏秋冬の季節の情感を、
音の高さの基調を変えることで表していたのです。。
ちなみに、
春は双調(そうじょう)で、音にするとソ音。
夏は黄鐘調(おうしきちょう)で、ラ音。
秋は平調(ひょうじょう)で、ミ音。
冬は盤渉調(ばんしきちょう)で、シ音。
参考までに、平調の越天楽はこんなふうです。
なんだか、落ち着きますでしょ…まるで、
しっとりとした空気に、秋の紅葉が映えるようです(笑)。
それと比べると、黄鐘調の雅楽は、
高い音色で、光がより強く感じられ、
キラキラ(夏はギラギラかも!?)
している感がしませんか?
こうして、
同じ曲でも
雰囲気がガラッと変わるようになっていたんですね。
音の衣替えをして、
季節の情緒を味わう和国の先人たちの感性。
その子孫として、
命の先端を生きている私たち。
なんだか嬉しいですねえ。
さぁ、私たちもこの夏に向けて衣替えをして、
見るもの聞くもの爽やかに、
面白がっていきいきと、
夏の風に吹かれて進みましょう。
どうぞお元気でお過ごしくださいませ。