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はせくらみゆきのマンスリーことのは通信

あけの会 マンスリーことのは通信2020年3月

皆様、こんにちは。
はせくらみゆきです。
お元気でいらっしゃいますか?

今、私は日本に一時帰国しています。
…というか一時退去というのが正確なところでしょうか。
新型コロナウィルスのイタリアでの急激な拡大を受けて、
その一歩手前で、あわただしく日本へと戻ってきたのです。

日本へ戻ってすぐに、あけの会の新春の集いに参加すべく、
奈良へと向かったのですが、新幹線の席はガラガラ、
奈良公園の鹿さんは、人もまばらなためか、とても暇そうにしていました。
本当に今、大きな変わり目のなかに入ったのだという想いを、
改めて感じました。
けれどもそんなときだからこそ、なお一層、
日本人の本懐である、大いなる調えの世界―大調和への想いは、
なお一層鮮やかに、各々の心の内から強く発振されていることを、
感じている次第です。

自分事で恐縮ですが、
2月29日に開催された新春の集いがなければ、
私の帰国はもっと遅くなっていたはずです。
…となると、帰国すること自体、
さらにチャレンジフルなもの(下手したら戻りづらい可能性も…)に
なっていたことでしょう。

イタリアでは、感染者が出た場所(フィレンツェもその一つです)から、
他の場所に移動する時は、当局(イタリア健康省)への告知が必要になります。
また、国によっては、入国後、軍の施設に2週間の隔離など、
事態はどんどん難しい方向へとなっている次第です。
そしてフィレンツェの隣町である、イタリア最大の中国人街である、
プラートという街では、やはり感染者が出てしまいました。
もともと、イタリア人は中国の方のことをあまり良く思ってはおらず
(イタリア語を話さないとか仲間だけで群れてわがままな行動をしたり、
マナーがなっていない、などの理由らしいです)、
今回の新型コロナウィルスが発生した直後から、
その町が目の敵にされていたようなのです。
なので実際に発生してしまった以上、
さらに関係性が悪くなるのは、
目に見えています。

つまり、これは何を意味するかというと、
イタリア人にとってまず見分けがつかない日本人も、
同様に、差別が増し、危険度が増すということなのです。
本当に、ぎりぎりで帰国できました。
これも神仕組みの一つなのかとおもうと、
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

今、私たちが体験している世界は、
ますます分断や混乱が加速していくように映るでしょう。
けれども、同時にそれらのことが浮き彫りになることによって、
元に戻ろうとするエネルギー、

そう、さらに高い次元へと変容して
二極が一極になっていく働き(反転していく)も、
生まれていきます。

何事も、目の前に起こる出来事のみに心を奪われていては、
ものごとの全体像や、その奥にある意図をつかむことが出来ません。

そして、自分自身が大いなるものと分かつことのできない、
尊い自己であると認識している生き方と、
自分自身はちっぽけな、とるにたらない存在なのだと
認識している生き方では、もののみごとに、今後、
体験の質や世界が異なってくるのでしょうね。

どんな時も、神の分け御霊として生きる自己からぶれることなく、
起こる出来事を俯瞰し、観察し、その中で、今出来る最良のことを、
その場その場でやっていく。
まるでサーフィンボードにのっているかのごとく、
バランスをとりながら上手に時空の波乗りをしていく。
そんなイメージがより一層強くなっております。

そういえば、かつて、あけの会で、
出雲研修を行い、そこでは、スサノオ様のお墓といわれる、
日御碕の隠れが丘を訪れたことがあります。

そこで受け取った高次からの言葉は、
「いよいよだ」という言葉でした。
いよいよ、始まるのだ、と背筋がピンと伸びましたが、
それが色濃く表れてきたのが、令和二年になってから、
ということになるでしょう。
ちなみに、この世界で成就するときは、
コトダマ的にも「反転」をしますので
「いよいよ」が、「よいよい」とかわるわけです。

じっくりあじわいながら、「よいよい」ととなえてみると、
世界がのびのびと安心して展開していく様を思います。
この言葉は、まさしく神々っぽい言の葉だなぁ(笑)と、
なんだか嬉しくなりますね。

時は本番を迎えた陽です。
「よいよい」の世の中の夜明けに向けて、
日々を丁寧に、朗々と進みながら、
すでにもうそれが叶ったかのように生き、
過ごしていきたいと意図します。

一人ひとりがリーダーです。
一人ひとりが羅針盤です。
しなやかに、粘り強く進んで参りましょう。

では、今月の雅楽を御紹介致します。
3月3日のひな祭りをうけて、
二人舞の雅楽です。

楽曲は、豊栄舞。

豊栄舞は、昭和25年に神社本庁が定めた祭祀舞なのですが、
美しくたおやかな旋律と舞は、
観る人の心を清らかで静謐な気持ちにさせてくれることでしょう。
(1分20秒頃から舞の所作が始まります)
なお、豊栄舞の歌詞は下記となります。

朱(あけ)の雲分けうらうらと
とよさか昇る朝日子(あさひこ)を
神のみかげと拝(おろが)めば
その日その日の尊しや

地(つち)にこぼれし草の実を
芽ばえて伸びてうるわしく
春秋(はるあき)かざる花見れば
神の恵みの尊しや

歌詞もなんとも清々しい。
朝日子という言葉は、結びうたでも同様にありますものね。

最後になりますが、
今月は、その「朝日子」のお誕生日、
太陽黄経ゼロ度からはじまる春分があります。
令和二年の春分から、新しいエネルギーがますます強くなり、
古きエネルギーが終焉していく働きも加速致しますので、
強い意思と粘り強さをもって新しい波と
同調してまいりましょうね。

それでは今月も、
佳き日をお過ごしください。

はせくらみゆき

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