皆様、こんにちは。
はせくらみゆきです。
外は桜の花が咲き、なんとも風情がありますが、
今年は見に行くこともかなわず、
今までにない体験をしている毎日ですよね。
本当に、人生始まって以来の出来事が続いておりますが、
こんな時こそ、真剣になっても深刻にはなりすぎない、
という気持ちが大切だと思いますし、
いろいろな方がいっておられる、
Stay at home-家にいる、という選択。
この状態をしばらく続けることが、自らを守るだけではなく、
周りと社会を護ることになるので、
しっかり守っていきたいものですね。
さて、あけの会におきましても、
来月開催予定でした春の集いが、
急遽、現地開催からオンラインでの開催へと変更したりと、
いろいろと臨機応変な対応を迫られる機会が増えております。
とにかく、今は、「知恵と工夫」を重ねながら、
一歩一歩超えていく時期なのであろうと思います。
柔軟な心で、さまざまな可能性と出来ることを模索しつつ、
困難をチャンスに変えて、進んでいきたいと思います。
今の流れが続いてしまうと、私益増大資本主義である、
現代のグローバル資本主義が、
解体せざるを得ないのではないかというところまで、
迫ってきていると思います。
具体的に述べると、まず世界的なリセッション(景気後退)から始まり、
恐慌、金融崩壊、食糧問題等々…さまざまな出来事が、
やってくる可能性があります。
そんな中で大切になってくるのはやはり、
人との繋がり。
しかも、本音で付き合える人、もしくは、
同じ方向を向いて進んでいる人との繋がりが、
ますます大切になってくると思います。
もしかしたらこうした人との繋がりこそが、
本当の「資本」ではないかと感じるのです。
いってみれば、人本資本主義ともいうのでしょうか。
今、家にいる機会が必然的に増えていると思いますので、
どうぞ、まずは同じ家に住む人や家族との繋がりを、
再構築してみましょう。
きっと新しい発見がいろいろとあると思います。
そのうえで、あなたにとって大切な友人とのご縁を、
確実にあたためていってくださいね。
さて、毎日、コロナウィルス関連の話ばかりだと、
だんだんと心が疲弊してくるでしょうから、
ここで、まるっきり違う空気のものをお届けいたしますね。
というわけで、今月の雅楽です。
ゆったりとした調べは、一瞬で、
千年の時を超え、平安の雅の世界へといざなってくれるでしょう。
今月、お届けする雅楽は、落蹲(らくそん)。
落蹲とは、右方舞である納曽利(なそり)の一人舞のことを、
さす舞楽です。
(ただし、南都楽所では一人舞を納曽利と呼び、二人舞を、
落蹲と呼ぶというようにすべて統一されているわけではないようです)
のびやかでゆったりとした舞が、悠久の流れを伝えてくれますね。
また、高麗笛と竜笛が混ざり合いながら流れていく旋律は、
まるで二匹の龍が絡み合っているようだとも言われ、
他の雅楽と比べても、新鮮な印象を持ちます。
ぜひ、お楽しみくださいませ。
それでは今後もお元気でお過ごしください。
また、来月の言の葉だよりでお会いいたしましょう。