こんにちは。
お元気ですか?
気がついたらあっという間に梅雨も終わり、
まさしく「空梅雨」な今年でありましたが、
パワフルな太陽が、夏の到来を告げています。
家の向かいにはひまわりがあるのですが、
毎日ぐんぐん葉っぱが大きくなっていて、
自然が持つ確かなる歩みを感じて、
じわ~んと感動してしまいました。
花が咲くのがとても楽しみです。
今年は電力不足と騒がれていますが、
皆さん、暑さ対策は大丈夫ですか?
どうぞご無理のないように、ちゃんと涼をとって下さいね。
さて、今回は、江戸時代の暑さ対策について、
少しお話しできたらと思っています。
江戸時代には、クーラーが…なんて、もちろんありません。
けれども、何と、扇風機はあったのです!
…って、手動ですが(笑)。
どんな風に風をおくるのかというと、
イメージとしては、風車のごとく、
真ん中から何本もの団扇(うちわ)が伸びていて、
それがくるくるまわる、というものです。
実際にどのくらい涼に役立っていたかは不明です。
まぁ、普段はやはり「団扇」ですね。
団扇をパタパタしながら、風を呼んでいたのですが、
団扇の絵が、雪景色だったりするんですよ。
他にも風鈴で涼し気な音色を聴いたり、
雪景色の屏風絵の前に座ったりと…、
まぁ、「イメージ冷房」とでもいうのでしょうか。
また、服装ですが、夏の着物として、裏地のない、
「単衣(ひとえ)」という着物をきていたようです。
尚、浴衣と単衣の違いですが、
浴衣は素肌の上に一枚着るもので、
バスタオルなどが無かった江戸時代は、お風呂上りの身体をぬぐうものとして、
さっと浴衣を羽織って、身体の水気を飛ばして、汗が引くまで
浴衣を羽織っていたんですね。
けれども、あまりに暑いと、浴衣のまま、家でのんびりすることもあったようで…、
そんな時は、すだれやよしずをかけて、
外から見えないようにすることもあったようです。
ちないに、すだれとよしずの違いですが、
簾(すだれ)は、竹で出来ていて、高級。
葦簀(よしず)は、葦(よし)で出来ていて、廉価だったようです。
けれどもこれらはとても優秀で、
簾や葦簀に打ち水をかけると、それだけで2~3度温度がさがって、
風を通しながらも直射日光を避けて、中でくつろげたというものだそうです。
もっとも江戸時代はミニ氷河期の時代でもあったので、
現在より気温が5度近くも低かったといわれているんですよ。
…というわけで、江戸情緒に浸ったところで、
今月の雅楽をお届けします。
今月は、少し趣向を変えて、
現代音楽を雅楽の楽器で弾くと、
どのように聞こえるか? というものをご紹介いたしますね。
曲名は、宮崎駿の大ヒット作のアニメ―千と千尋の神隠しより、
「いのちの名前—あの夏へ」の楽曲です。
何時も聴いている音楽を、
笙や篳篥、竜笛で聴き、
さらにパーカッションやピアノが交わると、
どのような響きになるのか?
味わい深く素敵な音楽になるので是非聞いてみてくださいね。
それでは今回はこのへんで。
どうぞお体に気を付けて、
お元気でお過ごしください。
PS
夏の元気対策として…甘酒を冷やして飲むと、
パワーアップしますよ! あるいは、
しそジュースや、ショウガジュースなど、
できれば氷無しで飲んでみてね。