皆様、こんにちは。
お元気ですか?
毎日暑い日が続いておりますが、
ご体調はいかがでしょうか?
私の方は先月、伊勢と戸隠に行ってきまして、
その際、頭がボーッとしたのですが、
もしかしたら軽い熱中症だったのかもしれません。
お風呂にゆっくり入って、深部を温め、
中に籠っているかもしれない熱が移動した感じがするなぁと思ったら、
急にすっきりして、いつもの体調に戻りました。
どうぞ皆様もお気を付けくださいね。
ちなみに私は趣味の(!?)縄跳びを今も毎日続けています。
日中は暑いので、朝起きて1時間後ぐらいに、ルーティンとして
運動をしに行くのですが、やはり継続が大事だなぁと思います。
だんだん年を重ねていくにつれて、金力よりも筋力で、と思ってしまいます(笑)。
身体を丈夫にさせていく、というのは、この地球上で暮らす限り、
意識して続けていきたい習慣だと感じます。
改めて何かする、というより日常出来るささいなこと(たとえば、
階段の昇り降りとか、端折らないでやるなど)で続けていけたらいいですね。
さて、8月は毎年、御先祖様に想いを馳せたり、
歴史を顧みたり、家族との繋がりを深めたりするのに最適な月です。
今の「平和ボケ」ともいわれる安全な日本があるのも、
過去の先人たちのたゆまぬ努力と尽力のおかげであることを、
忘れてはならないと思います。
ところで、夏には見かけることの多い「花火」ですが、
江戸時代は、夏になると毎日のように隅田川沿いで花火が打ち上げられました。
庶民たちはその花火を見ながら、スイカを食べたり冷やし水を飲んだりして、
涼を取りながら、夏の宵を楽しんでいたといわれています。
ではなぜ、そのように「花火」がたくさん打ち上げられていたのでしょうか?
それはもちろん、民たちを喜ばせるため、ということもありましたが、
もっと大切な、花火を創るということを、やらないといけない事情があったのです。
それは何か? というと、
火薬を作って爆発させていく技術—つまり、戦争時であれば必須の軍事技術を、
衰えさせないための技術訓練でもあったのですね。
つまり、軍事力の平和利用、ということになります。
こうして、いざというときには、決して負けない力を保持するために、
知恵と工夫を重ねて、技を磨いていった、ということになります。
もちろん、それだけが目的ではなくて、さまざまな理由が重なって、
江戸の花火は打ち上げられていたのだ、ということです。
このようにして、一見危険なものを、市民の楽しみへと変えてしまう、
私たちの御先祖様の「心意気」に打たれます。
その子孫である私たちの中にも、一見ネガティブと思えるものを、
ポジティブに変えていく力と技が、内側に眠っていることでしょう。
古きを訪ねて新しきを知る―温故知新という語句が、
この夏、改めて心に染み入ります。
皆様も普段の暮らしの中に根付いている、先人たちの知恵と工夫に、
目を向けてみてください。きっと、なるほど! と思う、
感動や発見が色々と出てくることと思いますよ。
では今月も最後に雅楽曲をご紹介したいと思います。
…といっても今月はいつもの雅楽ではなく
和風な曲のBGMをお届けさせていただくことに致しました。
テーマは夏祭り。
それぞれに思い出があるであろう、お盆時期の夏祭りに心を寄せながら、
涼やかで優しい夏をお過ごしくださいませ。
それではまた失礼いたします。
どうぞお元気で!