皆様、こんにちは。お元気ですか?
日ごとに気温が低くなってきていますね。
きりりとした冷たい空気を浴びると、気持ちも身体も、
シャキッとするような気がいたします。
この気をうけながら、読書の秋、旅の秋など、
内側も外側も充実して過ごしたいものですね。
今月は、念願だった出雲大社様でのご奉納が、
新嘗祭の翌朝、行われる運びとなりました。
これにて、会として当初から願っていた、
出雲と伊勢の結びの型が、完了することになり、
ここからまた新たなる一歩を踏み出すことになります。
気持ちよく、楽しく、舞い、言祝いでいけたらと思っております。
また、終了後の直会や研修会(お楽しみ会!?)も、
どうぞお楽しみに。きっと楽しく深い旅を御一緒出来ると思います。
尚、このたび、限定数ではございますが、
当あけの会のメルマガをお読みいただいている方とも、
その後の研修会(神在月の出雲を巡る旅)を、
御一緒させていただくことになりました。
ご参加される方はどうぞお楽しみに。
きっと思い出深いものとなると思います。
尚、先月開催されました秋の集いでは、
やはりメルマガ読者の方々もご一緒に、
奈良にございます山の辺の道の起点と終点にあたる、
石上神宮と大神神社の参拝、御神事、交流会に、
ご参加いただき、思い出深い研修会を共に過ごすことが出来ました。
心より感謝申し上げます。
このように、時折ではありますが、
当会にご興味のある方に、
当会が主宰する研修会のご案内を
差し上げることもございますので、御縁があればご参加下さいませ。
話は変わりますが、
私の方は、先月中旬に、北海道へと帰省しておりました。
北海道は云わずと知れた縄文の里でもあります。
私が生まれた十勝の街にも、縄文時代の土器が出土していて、
当時は今よりも温かく、比較的温暖な気候で、
過ごしやすかったことが伺われます。
縄文時代は、約15000年続いたといわれますが、
先史縄文から考えますと、約4万年近くもの歴史があります。
実際に国内からは、36000年前の磨製石器(石を磨いて作ったもの)も多数出土しており、
我が国の歴史の深さを感じます。
磨製石器は打製石器と違い、明らかに、何かの用途をもって、
「道具」として自然のものを改良し、工夫しながら創り出すという行為が伴います。
この工夫して創り出す、という行為が、モノづくりの原点です。
と考えると、私たちの国は約4万年! に渡り、モノづくりの歴史がある、
ということになります。
ちなみに一番古い文明とされるシュメール文明が今から
6000~7000年前ですから、いかに日本の縄文時代が古いのかは、
言わずもがな、という感じですね。
こうした縄文時代ですが、実のところ「縄文」とは、
縄目の模様がある土器が多数出土している時代の、考古学用語であり、
戦前は違う名前で呼ばれていたのです。
それは「神代」と呼ばれていたのです。
日本にあった神代の時代…こう考えるだけでも、
ある種のパラダイムシフトが起きそうですね。
では、今月の雅楽です。
深まりゆく秋、そして冬に向けて、
元気が出る楽曲をチョイスしてみました。
勇壮闊達な「陵王」の舞楽です。
蘭陵王とも呼ばれるこの舞楽は、唐楽の一つで、
林邑八楽(りんゆうはちがく)に属します。
舞人が一人で舞う走り舞いで、舞も音楽もイケてます。
鎌倉時代の雅楽書『教訓抄』には、
中国北斉の美顔の兵士が大勝利を収めたのを祝したともいわれたり、
脂那(しな)の王子が父王の陵前で隣国との苦戦を嘆くと、
沈みかけた夕日が昇り
大勝利を得たことに由来するともいわれています。
何か作業をしながら聞くと、おなかの底から力が湧いてくるかもしれませんよ。
それでは今月もどうぞお元気でお過ごしくださいませ。
また来月の言の葉通信でお会いいたしましょう。