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はせくらみゆきのマンスリーことのは通信

あけの会 マンスリーことのは通信2023年6月

皆様、こんにちは。緑が勢いを増してきて、
太陽の光も日々、強くなってきているなぁと感じる、
今日この頃です。皆様におかれましてはいかがお過ごしですか?

私の方は、6月~7月に全国での個展を控えているため、
https://www.hasekuramiyuki.com/relaxationartexhibition2023

結構バタバタしていますが、こうして原画を見ていただける機会があるということは、
なんと有難くもったいないことなのだろうと思います。
画業を生業としてから30年経つのですが、初心忘れるべからずで、
進んでいきたいと思います。

そんな合間を縫いつつ、今月はあけの会として、
琵琶湖・竹生島研修会がありますので、こちらも楽しみです。
ネットでかなりのものやことが住ませられる今だからこそ、
アナログ・リアルで感じることのできる一つひとつを味わい深く、
受け取っていけたらと思います。
あけの会では、時折、一般の皆さまへも限定人数ですが、
お声がけするときもありますので、その時をどうぞお楽しみに。

さて、今日は基本に立ち返って、ミニ知識で雅楽のことを。

狭義の雅楽は日本のみですが、広義では古来以来もっとも長い歴史を持つ、
東アジアの音楽のことを雅楽といいます。
成立したのは古代中国。そして朝鮮、日本、ベトナムなどの王朝国家に伝えられ、
主に国家制度が保護しつつ伝承されてきたものです。

日本においての雅楽は、大きく三つに分かれ、
一つめは大陸系からやってきた鑑賞芸能、
二つめは、神道系の祭祀としての芸能、
三つめは、平安時代に端を発する声楽を伴った雅楽、
という括りになります。

一つめの大陸系というのは、唐楽と高麗楽にわかれ、
唐楽のほうが左舞、あるいは左方の舞といって、赤色の装束を召して舞います。
高麗楽のほうは右舞、もしくは右方の舞といって緑色の装束を召して舞います。
どちらも華麗で見ごたえがありますよ。

唐楽の一例 陵王(個人的には出てくる時のリズム感がドキドキしてきて、好きです)

高麗楽の一例 胡蝶(童舞でとてもかわいらしいですよ)

次に、神道系の祭祀として使われている雅楽に関しては、
神楽(御神楽(みかぐら)→当会がお稽古しているものです。
東遊(あずまあそび)、大和(倭)歌と大和(倭)舞などがあります。
神様の御前にての歌舞として、清らかで凛とした舞が多いと感じます

神楽 浦安の舞

最後の、平安時代にできた声楽を伴った雅楽のほうは、
催馬楽(さいばら)と朗詠がありますが、
催馬楽は、民間歌謡を起源とする歌詞を唐楽・高麗楽的な節まわしで歌い、
朗詠は、漢詩を吟詠するもので、私も何度か聞いたことがありますが、
よくわからずで…(とほほ)、けれども、
言葉の響きと長音が、独特のバイブレーションと空気感を醸し出していて、
古来より、このような美しき尊い響きを浴びながら、
雅な時間を過ごしていたのかなぁと思うと、深遠な気持ちになりました。

ちなみに一音を長く発語するとすべて母音となります。
母音は、空間を含めあらゆるものを、
調和の方向へといざなう響きともいわれていますので、
私たちのご先祖様は、こうして響きをもって場や世界を
整えられていたのかもしれませんね。

催馬楽:伊勢海

というわけで、簡単ではありますが、
雅楽にの種類についての解説させていただきました。

話は変わりますが、今月末には、夏越の祓があります。
夏越の祓とは、一年を半分にした六月の晦日(本来は旧暦です)
に行われていた、御神事です。

日々の暮らしの中で、知らず知らずのうちに溜まってしまった
ツミケガレを祓い清める儀式であり、
別名、名越の祓とか夏越神事、六月祓などともいわれています。
年越しの祓と並ぶ、大きな祓ですので、
お時間のある方は、気になるお社へと出かけ、
茅野輪潜りをされにいかれてはいかがでしょうか。
また、なかなかその時間が取れないよーという方は、
河内一宮枚岡神社で奏上されている、大祓があります。

こちらの祝詞を聴いたり、あるいは一緒に唱えたりされると、
とても浄められ清々しき気持ちになられるのではないかと思いますので、
よろしければどうぞ。(この録画、ありがたいですね)

それではどうぞ今月も、日々新たに瑞々しく、
佳き日を過ごしてまいりましょう。

はせくらみゆき 拝

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