皆様、こんにちは。お元気ですか?
今年もはや、残すところ二か月となってしまいました。
月日が経つのははやいですね。
さて、先月開催されました、秋の集いでは、
多くの皆様にご参集いただきまして、大変感動しております。
今回は、メルマガ会員様にも一部枠組みを設けましたため、
全国各地より参集していただきました。
心より御礼申し上げます。
お陰様で、高松塚古墳から始まり、大和国一之宮大神神社での正式参拝と対談、
お食事講演会と交流会と、充実した秋の集いを過ごすことが出来ました。
やはり座学も大切ではありますが、実際に見て、感じて、歩いて、触れて、
といった全身で体感する学びは格別です。
この「感じる」感覚を大切にしながら、あらゆるものの中にある奇しきものを、
「神知る」感性を養っていけたらと思います。
また、会では、翌日に京都大原研修会を行いましたが、
秋晴れの爽やかな風の中、ゆったりと大原の里で、
足を運びながらの貴重な学びをさせていただきました。
三千院の阿弥陀仏が放つ、無量光の慈悲に心を解かれ、
寂光院の建礼門院様が、その短い生涯を終えるまで、
深い哀しみを祈りへと昇華させた、菩提の心に胸を打たれました。
来月の当会は、お稽古納めの研修会と交流会となります。
再び、日々のお稽古に戻りまして、来年の大舞台に向けての、
精進を重ねたく思います。
ところで、先の研修会の終盤に、ある方より質問をいただきました。
それは、星々と神様、ピラミッドの関係についてだったのですが、
この場を借りて、お伝えできたらと思います。
まず、ピラミッドのことから。
かの有名なギザの三大ピラミッドは、
オリオン座の三ツ星の配置と一緒であり(けっこう有名ですよね)、
和名ではオリオンはカラスキと呼ばれ、スサノオの剣として見立てられています。
エジプトの神話では、オリオンは、オリシス神になります。
そしてピラミッドには、南側と北側に二つずつ穴が開いているのですが、
南側にある斜め上の穴は、オリオン座(オシリス神)の方向を向き、
その下にある穴は、シリウス(神話ではオシリスの配偶神―イシス)を指しています。
また、北側の穴は、古代の北極星を指しているとのこと。
古代エジプトにおける新年は、イシス神であるシリウスが、
太陽を引き連れて現れるかのように、東の空に出現する日でした。
それを、ヘリアカル(ヒライアカル)・ライジングと呼びます。
エジプトではその後から、母なる恵みの川―ナイル川が氾濫したりしますので、
この日を知ることがとても大切だったのです。
日本ではシリウスのことは、大星や青星と呼ばれ、
太陽の次に最も明るい恒星として、とても重要視されていました。
ちなみにオリオンの三ツ星は、素戔嗚の子である宗像三女神として例えられ、
昔から崇拝されていたようですよ。
というわけで、深まりゆく秋の夜、星空を眺めながら、
雅楽の音色に耳を傾けてみられてはいかがでしょうか?
楽曲名は「千秋楽」。
…といっても雅楽の千秋楽で、演劇などの舞台の千秋楽ではございません。
調子は、盤渉調(春は双調・夏は黄鐘調・秋は平調・冬は盤渉調と一般的に呼ばれます)で、
天地を駆け抜けるとされる「龍笛」のみの音色です。
よければラジオ感覚でお聞きくださいませ。
というわけで、深まりゆく秋の中、
日を追うごとに寒くなりますが、
どうぞ皆様、お元気でお過ごしくださいませ。
それではまた、来月のメルマガでお会いいたしましょう。
ありがとうございました。