皆様、こんにちは。お元気でいらっしゃいますか?
植物の成長がお見事な六月の日々を迎えております。
初夏の日差しの中、お出かけ日和でもありますね。
どうぞ移りゆく日本の四季を愉しみながら、
穏やかにお過ごしくださいませね。
さて、いきなりですが…先月、わたくしたちの会で、
雅楽のうたひぐみのリーダー役を務めていた、
大切な仲間が天に戻りました。
病を患っていらしたのですが、本当に最後まで、
誇り高く、気高く、その生を全うして戻られました。
私たちは彼女から大変多くのことを学びました。
黙っていても涙が溢れてきて、今も泣きそうになりますが、
今も胸の中に彼女は生き続けていて、
誇り高く生きること、
自分に正直に生きること、
やりたいことをやること、
天が望む生き方とはどんなものかを、
エネルギーとなって教えて下さっている気がいたします。
彼女のご冥福を心よりお祈りしたく思います。
ここからガラリと話は変わります。
私、はせくらは毎月、今月のキーワードと称し、内なる叡智との対話で受け取った、
言の葉を一般ブログの中でお伝えしております。
その六月のキーワードが、「中今」でした。
今、この瞬間を生きる。生ききる。今と一つになって生きる。
そんな永遠の今を、一つひとつ紡いでいく、というのが、
今月の一つのテーマとなるようです。
当会顧問である東大名誉教授、矢作直樹先生もおっしゃっておりますが、
「中今」で生きることが、すべての中心となる、ということです。
最も、中今という概念そのものが、過去から未来へと流れゆく、
時間の中心点であり、そこから全方向へと拡がっていく、
と考えます。
最新の量子力学では、「時間はない」や「時間は幻」といった表現がなされますが、
まさしく全方向に広がっている「時間」という時の間の、
ど真ん中に坐するのが、中の今であり、真中の中心として、
ゼロポイントフィールドとも直結する、
どこにも属していなくて、どこでも属することのできる場、としての
量子的性質を持つ、最高最善エネルギーフィールドでもあります。
心がザワザワしたり、未来が心配になったり、
過去を悔やんだりしている時は、ほぼ100%といってよいほどに、
時空の中心点、つまり「中今」にいない、ということになります。
では具体的に、どうしたらよいの? というと、
基本的には、ふとその概念を思い出すだけでいいのですが、
すぐに、そして継続的に(笑)ぶれる場合は、
私の場合、「呼吸」を使って整えています。
お腹からゆっくり息を吸って吐く、腹式呼吸や、
お腹を徐々に引っ込めながら息を吸って吐く、逆腹式呼吸、
あるいはヨーガの呼吸法など、その時の自分が心地よいと思う呼吸法を使って、
意識を内側へ、内側へと向けていきます。
そうすると、くつろいでいながらも鋭敏な状態―中今へと
誘われやすくなると感じています。
呼吸法が難しいなという場合は、ただ、長い息をする。
それだけでOKです。
長息は、長生きをもたらすと云われています。
ゆったりとした長い息、呼吸と共に、
今とココを感じ、やわらかでしなやかに暮らしてまいりましょうね。
それでは今月の雅楽です。
平安時代の楽の名手―源博源博雅(918-980)の撰した竜笛の譜面からおこした、
王朝時代の雅楽を再現してみた音源です。
今と変わっていると云えば変わっているということも出来るし、
変わっていないと云えばそれほど変わっていないという、
なんとも雅で美しい平安の御代の王朝音楽です。
京都芸術大学でその研究がなされているということですが、
こうして大切なものが原初の形を踏襲して、今も、
そして未来へと継承されていくことは、本当に素晴らしきことですね。
王朝時代の雅楽
それでは今月も最後までお付き合いくださり、
ありがとうございました。
皆様どうぞ、体調には十分気を付けられて
日々をお健やかにお過ごしくださいませ。